24461 近代文学研究
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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細谷 博 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 読むことと問うこと |
講義内容 | 日本近代の作家と作品を対象として、着実な読解と解釈を行うことで近代文学の特質と種々の問題点を指摘し、さらに自己の読み取りの正確な把握の重要性と、諸説にわたる論理的・批評的検討の面白さ、重要性についても講じる。 谷崎潤一郎の代表作を前にして、他の作家・作品にもふれつつ、近代文学の特質とその読み取りの問題を考え、文学における〈読む〉こと、そして〈問う〉ことの奥行きと可能性をさぐる。 |
講義計画 | 他の作家・作品にもふれつつ、近代文学における表現の特質と解釈の問題を考える。 『細雪』は、家族内人間関係を様々な出来事の推移の中で表現した作品である。日々を生きる凡常なる人間たちを描きつつも、生の持続の感触をすぐれてあらわした表現の実相の具体的検討を行うことで、あらためて見出された<人間理解のかたち>としての文学について考察する。 1 導入 2 本文解釈 3 分析研究、批評 4 まとめ 最初の授業時に「進行予定表」を配布する。 |
評価方法 | 定期試験により評価する。 |
テキスト | 谷崎潤一郎『細雪』上中下(新潮文庫) ○参考図書: 細谷博『凡常の発見−漱石・谷崎・太宰』(明治書院) ジェーン・オースティン(中野好夫訳)『自負と偏見』上下(新潮文庫) その他 |
その他 |