南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
辻本 裕成
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 王朝文学の研究
講義内容  日本文化、日本文学、日本語学、日本語教育の分野において、テーマを絞った上で、主要文献を読みすすみながら、討論を行う。日本という共通の軸を中心に、人間とは何かという根元的課題にせまるべく、人類に共通の課題として、それぞれのテーマを掘り下げていく。同時に、選択したテーマをいかに享受していくかという問題にも触れていく。資料を収集することや、分析を行うことを訓練しつつ、レポートにまとめあげることを学習する。
講義計画  王朝文学(物語・日記・和歌)を研究したいと考えている人を対象に、その読み方、調べ方の訓練を行い、また個々の興味に応じて、それぞれが扱う作品・問題についての研究をサポートする。また、くずし字の読み方など、古典文学研究に諸知識も教授する。

春学期
 源氏物語の桐壺巻を輪読する。輪読担当者は、研究者がやるのと同じような方法で、担当部分に註釈を付ける。いろいろな本を調べなければならないので、少々大変だが、この訓練によって、王朝文学について調べるにはどんな本があり、どのような時にはどんな本を見ればよいのかが、大体マスターできるであろう。

秋学期
 各自の興味に従って、研究発表をしてもらう。題材は、まったく自由に選んでよい。発表担当者は、他の受講者が議論に加われるよう、充分な資料を用意すること。
評価方法
テキスト  角川文庫ソフィア 源氏物語第一巻

【そ の 他】 各受講生が、それぞれの興味のある作品・人物・問題点を研究できるよう、なるべく個人指導を重視したいと思っている。平安文学の研究は、中世以降の研究に比べると、残っている作品や資料が少なく、やりにくい点もあるが、そのかわり、学生も第一線の研究者と同等に近い資料を手にして研究をすることができる。知識を伝えるというよりは、個々の受講生が、自分の興味に従って研究する対象を見つけ、深めていくことの手助けをしたいと思っている。
その他