南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
藤本 哲史
他の科目との関連
他学科履修
副題
講義内容  この授業では交叉文化研究(cross-cultural research)に用いられるいくつかの理論的モデルの有効性や限界、また、社会システムの形成や受容に果たす人々の価値意識の役割などを検討する。西欧社会と日本で異なるといわれる社会的特徴、たとえば個人主義と集団主義、企業組織風土と労働者意識、性に関する寛容性や結婚価値観などを取り上げ、それらに見られる社会間格差が果して漠然とした文化的傾向の違いによるものなのか、あるいは教育、産業、マスコミなどによってシステマティックに形成された偽意識の内容の相違なのかを、複数の競合理論を参考に検証する。
講義計画 (1)社会とは? 社会を比較するということ
(2)比較と社会学理論
(3)「格差」の社会的構築について
(4)社会的構築の実際:『Noと言える日本』を考える
(5)社会構造:中根千枝の「タテ社会理論」
(6)企業の人的資源管理の国際比較
(7)トヨタ自動車のアメリカ工場
(8)ヨーロッパ諸国におけるパートタイム労働
(9)ワークシェアリング:日欧比較
(10)オランダとアメリカにおける仕事と家庭生活の調和
評価方法 期末試験 100%
テキスト 指定テキストなし。 授業内で配布する資料を中心に行う。
その他