南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
岡部 朗一
他の科目との関連
他学科履修
副題 マスコミュニケーションとしてのテレビメディアの可能性
講義内容  民間テレビ放送局の現職役員、社員が毎回講師となって、マスコミュニケーションとしてのテレビメディアの潜在的可能性とその課題を多角的、実践的に論じる。授業では、各講師が報道、制作等の現場体験と専門知識を駆使して、現在放送中の生の素材をふんだんに使いながら講義を進め、受講者の「メディアリテラシー」(テレビに代表されるマスメディアを主体的、批判的に視聴できる能力)を高める一助としたい。講義を担当するのは名古屋テレビ放送株式会社の松本国昭(常務執行役員 コンテンツ局長)、吉田鏡(執行役員 技術局長)、浅井賢二(コンテンツ局次長〈ニュース担当〉)、佐藤祐治(コンテンツ局次長〈情報担当〉)、福嶋更一郎(編成局編成部長)、尾崎清美(コンテンツ局主事〈ニュース担当〉)の各氏である。岡部朗一は講義全体のコーデイネーションを図り、質疑応答を中心としたディスカッションのファシリテーターとしての役割を果たす。なお、11月10日に「学外授業」として、名古屋テレビ放送のスタジオおよび制作現場を訪問し、自社制作番組ができるまでのプロセスを見学する予定である。
講義計画  授業では、各担当者が次のトピックを論じる予定である。
1.09/29/04:「この授業のねらい」授業の目的、形式、評価方法等を説明する(岡部朗一);「テレビ  の歴史と役割」テレビ放送の歩みを振り返り、マスコミュニケーションとしてのテレビメディアの歴史と役割を概観する。(松本国昭)
2.10/06/04:「デジタル時代のテレビ放送」デジタル時代の21世紀を迎え、テレビメディアの新しい展開を考える。(吉田鏡)
3.10/13/04:「テレビ報道・事件報道と人権」報道の自由と人権の尊重というジレンマの中で、テレビは事件報道をどのように伝えるべきかを考える。(浅井賢二)
4.10/20/04: 「テレビ報道・海外特派員の役割」テレビ報道において、海外特派員の使命とその果たすべき役割について論じる。(浅井賢二)
5.10/27/04:「ローカルニュース番組(「怒〜なの!」)の制作現場から」ローカル番組、特にニュース番組がどのような視点から制作され、どのような社会的インパクトを及ぼすかを論じる。(尾崎清美)
6.11/10/04:「学外授業」名古屋テレビの訪問。
7.11/17/04:「テレビと女性」近年女性の社会進出は著しいが、テレビにおける女性の進出の現状とその問題点を論じる。(尾崎清美)
8.11/24/04: 「テレビドキュメンタリーおよびローカル情報番組」「名古屋テレビ特集」およびローカル情報番組の辿ってきた軌跡を回顧しながら、民間テレビ局のドキュメンタリーおよびローカル情報番組の潜在的可能性とその課題を論じる。(佐藤祐治)
10.12/01/04:「海外取材と海外提携」テレビドキュメンタリーの制作に際して、海外取材に伴う問題点と外国の放送局との海外提携の可能性を考える。(佐藤祐治)
10.12/08/04:「テレビの現状(ライツ、視聴率、広告)」テレビ会社にとって重要な意味を持つライツ、  視聴率、広告について、その社会的な意味と機能を論じる。(福嶋更一郎)
11.12/15/04:「メディアリテラシー(放送基準と放送倫理)」テレビを規制する放送基準と放送倫理の観点から、今後のメディアリテラシーのあり方を考える。(福嶋更一郎)
12.01/12/05:「この授業を振り返って」これまでの11回の講義と1回の「学外授業」を総括する。(各講義担当者、岡部朗一)
評価方法  講義担当者とコーディネーターとの合議により出題される問題(論述式)に関する定期試験(50分)と、毎回の授業時に提出する「フィードバック・カード」を基にして行なう出欠調査のデータを考慮して、総合的に評価する。
テキスト  テキストは使用しない。初回の授業時に「講義概要」を配布し、さらに必要に応じて参考資料としてプリント類を配付する予定である。

【そ の 他】 毎回の授業の中間と最後に設定される質疑応答を中心としたディスカッションには、積極的に参加すること。また、授業時間の制約から、授業時に指定されたテレビ番組のビデオを視聴できないから、指定された番組をあらかじめ視聴しておくか、視聴覚ライブラリーにビデオテープが用意される場合には、それをあらかじめ視聴しておくこと。
その他