南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
鈴木 孝夫
他の科目との関連
他学科履修
副題 ディキンソン研究
講義内容  ニュー・イングランドの古風な町 Amherst に生まれた Emily Diskinson は未婚の生涯のほとんどを父の邸宅で過ごした。彼女の詩の多くは台所の机の上の請求書などにメモ風に書き留められた短詞である。しかし、ディキンソンは、明確なイメージを用いて謎に満ちた世界に対する愛と認識を表現した点で西洋文学史上、卓越した女流詩人であった。
 本講は、ニュー・イングランドの精神風土と時代背景を考慮しつつ、例えば〈夕暮れの光〉〈海〉などの暗示性豊かなイメージ語を鍵として、ディキンソンの内的世界を開こうとするもの。次の6テーマを各2回で論じる予定。
  1)ディキンソン詩の特徴
  2)想像力の城
  3)自然:その魅力と神秘
  4)自然と人間
  5)信仰と懐疑
  6)孤独と、芸術の永遠性
講義計画  講義形式を主とするが、作品ごとに質問や感想、批評を記した1頁程度のレポートを提出を出してもらい、レポートの内容を取り入れた解説を教員が行う。質疑応答により活気ある授業にしたい。
評価方法  毎回のレポートと授業における発言内容による。
テキスト 新倉俊一編『ディキンソン詩選』研究社小英文叢書。
その他