南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
岩野 一郎
他の科目との関連
他学科履修
副題 アメリカの大統領制
講義内容  わが国と最も重要な二国間関係を持っているアメリカ合衆国の政治について、歴史的、ないしはトピカルな視点でもって考察を加えていくのが主たる目的である。アメリカの政治の枠組みである連邦制度の成立を、歴史的に考察し、それが憲法にどのように盛り込まれているかを眺め、次いで、行政部(大統領制)・立法部(連邦議会)・司法部(連邦司法制度)を概観する。政党・圧力団体・選挙といった政治機関や制度、また、マスコミ、世論などにも言及する。
講義計画  今年度はアメリカの行政部である大統領を中心に講義をする。まず合衆国憲法の制定時に大統領制が如何に論じられたか、それが、憲法にどのように盛り込まれたかを検証する。次いで大統領制の歴史的な展開をワシントンから現代に至るまで論ずる。取り上げる大統領は大統領制の展開にインパクトを与えた主要な人物に限定する。
 続いて合衆国憲法第2条に書かれている大統領の役割と諸権限──行政部の首長、国家元首、最高司令官、主任立法官、主任外交官など──を説明する。
 それに引き続くセクションでは大統領が憲法に書かれてはいない役割をも担っていることなど、大統領のリーダーシップに関連したことがらにも触れていきたい。なお、今年度は大統領選挙の年にあたっているので、講義の中で随時このトピックについて言及していきたい。
評価方法  期末に実施される筆記試験が評価に最も重要な比率を占めるが、学期中に小レポートを課す予定であり、これらを総合して評価したい。クラスでの討論参加なども考慮したい。
テキスト 五十嵐他編『アメリカの社会と政治』 有斐閣 1995年
阿部斉、久保文明『現代アメリカの政治』 放送大学教育振興会 1997年
他に適宜プリントを配布
その他