41646 英米の思想1・2
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選 |
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春学期 秋学期 |
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2 |
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3・4 |
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小池 英光 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 可 |
副題 | イギリス・アメリカの近・現代思想 |
講義内容 | (春学期)18世紀末から始まった産業革命によって、新興の産業資本家階級が台頭する。彼らの思想基盤を準備したのが、功利主義である。功利主義は個人主義に立脚し、倫理の基礎を現世的幸福に求め、全体的富の増進を社会の目的とした。しかし、産業革命の高度成長は多くの歪みを生み出し、功利主義もそれに対応して思想的変容と深化を遂げる。グローバリゼーションが進む現代社会に功利主義は多くの示唆を与えてくれるだろう。 (秋学期)プラグマティズムは19世紀後半から20世紀前半にかけて展開したアメリカで初めての独創的思想である。これは科学的思考を基盤としてさまざまなヨーロッパ思想を取り込み成立した。思想の基調は積極的な現実の改革への意欲である。現代においてもプラグマティズムの精神的風土は失われていない。こうした点を踏まえながらプラグマティズムと現代アメリカの倫理・社会思想の関わりを考察したい。 |
講義計画 | (春学期) (秋学期) 1.序論:近代イギリス思想の特徴1.序論:アメリカ思想の原風景 2.産業革命期のイギリス社会2.プラグマティズム(1):C. S. パース 3.ベンサムと古典的功利主義の形式(3回)3.プラグマティズム(2):W. ジェイムズ 4.J. S. ミルと古典的功利主義の修正(3回)4.プラグマティズム(3):J. デューイ 5.批判と応答5.J. ロールズ(1)契約説の復権(3回) 6.現代功利主義の展開(1)R. M. ヘア6.R. ノジックとリベラリズム(2回) 7.現代功利主義の展開(2)P. シンガー7.現代のプラグマティストたち(2回) 8.総括と展望8.総括と展望 |
評価方法 | 出席を重視する。これと期末試験とによって最終評価を行う。質問や意見等、講義に積極的に参加した程度に応じて平常点を加味する。 |
テキスト | テキストは使用しない。必要に応じて資料を配布する。 参考文献:久保陽一・川谷淳(編著)『原典による哲学の歴史』公論社、1993。 |
その他 |