南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
4
担当者
岩野 一郎
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 『日系移民のアメリカ—ハワイを中心に』
講義内容  昨年度の「演習I」に引き続き、日系アメリカ人の歴史に関する諸問題を検討する。この演習においては、日系アメリカ人の歴史についてハワイを中心に検討してきたが、テキストのカヴァーする範囲は1985年の「官約移民100周年」で終わっている。その後の日系人の歴史に関しては、この「演習II」において考察する。また、「演習II」においては「卒業論文」が課せられているので、本年度は教室における発表も各自の「卒業論文」の進行状況などの報告が期待されている。そのためには、履修生は年度当初には論文のテーマが明確になっていなくてはならない。
講義計画  先ず取り組むべきことは、昨年度に読み始めたテキストを読了することである。次いで、1980年代以降のハワイにおける日系アメリカ人の諸問題を、種々の文献に当たりながら検討する。履修生はテキストの発表を行なうとともに、「卒業論文」の作成に向けて資料ないしは史料の収集に当たる。昨年度に配布した“The Guide for Writers of Senior Graduation Thesis”がこうした作業の手助けとなるであろう。
 秋学期には、地域研究関係の演習がいくつか集まって、「卒業論文中間発表会」を行なう計画がある。当演習からもこの機会に発表できる履修生を出したいと考えている。「卒業論文」を書くに当たっては、テーマが重ならないように、また資料・史料の融通等において、十分な指導を行いたいと考えているが、履修生同士の緊密な連絡が必要とされることはいうまでもない。
評価方法  「演習I」同様に、出席状況が評価の基礎となる。割り当てられたテキストの発表の程度、討論への参加なども、評価に加えたい。勿論「演習II」においては「卒業論文」の完成が目標であるので、書き上げるまでの努力、完成度も十分評価したい。
テキスト  Roland Kotani, The Japanese in Hawaii: A Century of Struggle, (Honolulu: The Hawaii Hochi, Ltd., 1985)に加えて、適宜プリントを配布する。
その他