南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
加藤 隆浩
他の科目との関連
他学科履修
副題 インカ文明の発展に関する研究
講義内容 インカ。この文明は、何か人の胸をときめかせるものがある。アンデス山脈の雄大な自然環境の中で、旧大陸とは独自に高度な文明を発達させ、多くの謎を残したまま消え去った。この講義では、考古学・文化生態学・民族学の最新のデータを組み合わせ、国家の形成、特に古代アンデス文明の発展とそのプロセスを歴史的に概観し、その最終段階として成立したタワンティンスーユ(インカ帝国)とは、どのような社会・文化を備えていたかを検討する。またそれと同時に、古代アンデス文明を分析する上で必須となるさまざまな文化人類学的用語やトピックについても考察する。
講義計画 第一回目の講義で各テーマに関する文献リストを配布する。
受講生は、前もって予定されるテーマに関する文献に目を通しておくことが望ましい。
文献は、必ずしも日本語ばかりではない。
講義の内容は、1)生業と垂直統御 2)記録文書の読み方 3)インカと神聖王権 4)互酬と再分配 5)軍国主義とインカの拡大 6)クスコ王国からインカ帝国へ 7)始祖神話の意味するもの 8)聖なるものの弱点 9)セケ・システムとライデン学派 10)ミイラと帝国の興亡 11)キープ(結縄)の解読 12)太陽の処女の役割
評価方法 レポート、定期試験の成績などから総合的に評価する。この講義では、多数の文献を読むことになる。それなりの熱意と覚悟が必要であろう。
テキスト プリントを配布する。
その他