43906 演習I
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COURRON David |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 20世紀のフランスと知識人 |
講義内容 | いかに文献を読み、いかに研究して、それをいかに論文の形にまとめることができるのかを学ぶ。具体的には、それぞれの分野における作品・文献を読み、資料研究をしながら、各研究領域に必須の専門知識・技術を身につけると同時にその研究方法・研究動向についても広く学び、将来の卒業論文のテーマを設定する準備をする。 |
講義計画 | 2004年4月、フランス共産党の機関紙「ユマニテ(I'Humanit氏j」が創刊100周年を迎えます。これは国を揺り動かした思想論争の角度から見た現代フランスの一世紀にわたる歴史に興味を持つ良い機会です。とりわけドレフュス事件と1898年に発表されたエミール・ゾラの有名な記事「私は告発する(J'accuse)」以来、論争を始め、豊かにしたのは知識人です。 たとえ今日は国際的に用いられているとしても(アメリカやアラブ、日本の知識人などと使われます)、今なおこの「知識人」という言葉には、それを作りあげたフランス文化の跡が残っています。フランス固有の2つの文化的特徴がその出現を促しました。政治的・文化的中央集権制が、「行動する人間」と「考える人間」との関係を促進したこと、そして革命以来様々な政治体制を経験したことでフランスが民主主義の普遍的なモデルになったことです。ある時は大義の擁護者とみなされ、またある時は社会の腐敗や国の崩壊の要因などとみなされた知識人と彼らの社会参加は、フランス人の思想と20世紀のフランス史の進展を具現し、理解可能にするものです。 「知の権力」は存在するのでしょうか? その介入の性質や方法はどんなものだったのでしょう? その効力は? 知識人は事件に影響を与えた、つまり自身が政治やイデオロギー闘争の立役者だったのでしょうか。それとも逆に単なる傍観者として文字や言葉で刺激を与える役に甘んじていたのでしょうか。 フランスの政治、社会、文化の歴史に関するこれらの疑問に答えるため、フランス精神の冒険家である知識人の歴史の主な段階を一緒に探検してゆきたいと思います。 (1)知識人という概念の到来とドレフュス事件 (2)共和主義者とナショナリストの対立 (3)第一次世界大戦における知識人 (4)1920年代の知的エリートの新しい姿 (5)共産主義とファシズムの1930年代 (6)戦争と占領時代の試練にさらされた知識人 (7)解放、追放、フランス共産党への参加 (8)冷戦下の知的ジレンマ (9)アルジェリア戦争と知識人 (10)全盛から危機へ:問われる知識人 |
評価方法 | 単位取得は、筆記試験の結果によるが、出席状況と討論への積極的参加を加味する。 |
テキスト | Ory Pascal, Sirinelli Jean-Fran腔is, Les intellectuels en France de l'affaire Dreyfus nos jours, 2塾e 仕ition, Paris, Armand Colin, 1999. 及びプリント類 【そ の 他】(参考文献) 1−Chevallier Jean-Jacques, Histoire des institutions et des r使imes politiques de la France de 1789 1958, 9e 仕ition, Paris, Armand Colin, 2001. 2−Ch aelet Fran腔is, Duhamel Olivier, Pisier プelyne, dictionnaire des oeuvres politiques, Paris, PUF-Quadrige, collection R伺屍ence, 1俊e 仕ition, 2001. 3−Pr四ot Marcel, Lescuyer Georges, Histoire des id仔s politiques, Paris, Dalloz, 13塾e 仕ition, 1997. 4−Lavroff Dmitri Georges, Les grandes 師apes de la pens仔 politique, Dalloz, 1993. 5−滝沢正著、「フランス法」、第2版、三省堂、2002年 |
その他 |