南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
林 尚志
他の科目との関連
他学科履修
副題 開発に向けての課題とアジアの開発戦略
講義内容  この講義では、アジアやアフリカなど発展途上国といわれる国々がこれまで直面してきたさまざまな課題、とりわけ貧困、所得分配の不平等、人口の爆発的増加などの問題を確認するとともに、これらの解決に向けた開発戦略のあり方を考察する。特に、近年めざましい成長を遂げている東アジアの国々に注目し、これらの国々の経験から学ぶべき諸点をさぐっていきたい。
講義計画 序. 南北問題と開発経済学
    * 南北問題の解決に向け、開発経済学が取り組んできた課題とは?
1. 開発に向けての課題
    * 「貧困」、および「所得分配の不平等」の現状は?
    * 「経済発展と平等度向上の両立」に向けた取り組みとは?
    * 「人口問題」、とりわけ途上国が直面する「人口爆発」の現状とは?
    * 「人口爆発」問題の解決に向けた取り組みとは?
2. 初期工業化戦略とその挫折
    * 「工業化の成功」には、なぜ大きな期待が寄せられてきたのか?
    * 「初期工業化戦略」とは? どのような開発政策が試みられたのか?
    * 「初期工業化戦略」は、なぜ、どのように挫折を経験したのか?
3. 東アジアの奇跡を超えて
    * 「東アジアの奇跡」とは?
    * 「奇跡」を支えた「東アジア型開発戦略」とは?
    * 「東アジア型開発戦略」の有効性、およびその限界とは?
評価方法 定期試験、および小テストに基づいて評価を行う。
テキスト  テキストは定めないが、以下を主な参考文献とする予定。
(1)大野健一著、『東アジアの開発経済』有斐閣、1997年。
(2)アジア経済研究所他編、『テキストブック開発経済学』有斐閣、1997年。
(3)Ray, Debraj, Developmant Economics, 1998年。
(4)世界銀行、『世界開発報告』東洋経済新報社など、各年度。
(5)国連開発計画、『人間開発報告書』国際協力出版会など、各年度。
その他