南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
伊藤 賢次
他の科目との関連
他学科履修
副題
講義内容  海外活動が行いながらも国内(日本)が中心であるのが「国際経営」であるが、海外活動が更に発展すると、国内外一体となって地球規模での“世界最適”を目指した経営段階となり、「グローバル経営」と呼ばれる。具体的には自社による直接的な輸出入や海外直接投資による現地子会社の経営活動などが大きな割合を占める経営段階を指す。
 日本企業の国際化やグローバル化の本格的な取り組みは、一般的には1971年8月に起きた「ニクソン・ショック」に始まると言われるが、1985年9月に起きた「プラザ合意」はそれらを一気に加速させる大きな出来事であった。こうした動きは現在も続いており、日本企業にとって今や国際化やグローバル化は必須事項となっている。こうした国際経営及びグローバル経営についての基本的な理論と、日本企業の実態及び経営のあり方について、東アジアを中心に具体的に論じる。
 講師の海外事業体験及び現地駐在体験(韓国及びインドネシア)を含めながら、「分かりやすくて、面白く、役に立つ」講義としたい。
講義計画 テキストに沿って進める。
第1部:日本企業の国際化と国際経営(全6章)、
第2部:東アジアの経済発展と日本企業の進出(全6章)、
第3部:東アジアにおける日本企業の経営(全8章)、
付章(東アジアの経済危機と中国の急成長)。
全体としては21章から成る。基本的には、Aでは第1部と第2部を、Bでは第3部を対象とする。第1部は国際経営及びグローバル・ビジネスに関する理論的かつ基本的な内容を扱う。第2部はマクロ的視点から、第3部は経営の視点から、具体的内容を論じる。A・Bで全21章を終える予定である。またテキストに加えて、最新の具体的事例を多く紹介していくつもりである。VTRも用いたい(全2回程度)。
評価方法 出席数、講義アンケート(受講態度)、筆記試験の3つによる総合評価とする。
テキスト 伊藤賢次『増補版:国際経営──日本企業の国際化と東アジアへの進出──』創成社

【そ の 他】グローバル・ビジネス論Bの受講者は、Aを受講していることが望まれる。
その他