南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
2
担当者
平林 美紀
他の科目との関連 履修可能な民法関連科目について、可能な限り受講することが望ましい。
他学科履修 不可
副題 ケースで学ぶ家族法
講義内容  土地の売買、金銭の貸し借り、交通事故、結婚・離婚、遺産をめぐる問題などに適用される規定をもつ民法は、われわれ市民が人生で直面するかもしれない身近な問題を対象とした法律である。それにもかかわらず、民法に対して苦手意識をもち、そのまま法律学全般が嫌いになってしまう場合も少なくない。その原因はさまざまであろうが、古めかしい条文の言い回しにとらわれ、具体的なイメージを持たないままに、民法に対して無味乾燥な印象を持ってしまう者もいるであろう。そこで、本演習では、民法の中でも最も身近な家族法について、あたかも法律相談に回答するようなつもりで学んでみることにしたい。
 夫婦・親子関係や相続に関する問題については、一般に関心が高いため、民法を知らない者でも、その対処・解決に際して「常識的に」回答をすることができるかもしれない。しかし、法律を学ぶ者としては、常に、その法的根拠(条文や先例)を踏まえて回答する態度を身につける必要があることを学ぶ機会としたい。
講義計画  一回の演習につき、事前に2問程度の事例問題を出すので、それぞれについてどのような回答をすべきかを受講生各自が考えた上で、演習に臨んでほしい。各問題につき、2名程度のレポーターを指定するので、レポーターは、解答に必要な基礎的事項に関する説明と模範解答の準備をした上で参加されたい(必要に応じて、レジュメを作成すること)。
 講義時間中には、まず、各問題について、レポーターを除く受講者がグループ単位でディスカッションし、グループごとに一定の解答を導き出す。その上で、各問題につき指定される2名程度のレポーターからは、事前の準備に基づいて、基礎的事項に関する説明と模範解答を示してもらうこととしたい。
 なお、本演習は初めての試みであるため、適宜講義の進め方については、受講生と相談しながら検討したいので、演習の運営方法についても、積極的に意見を出してもらいたい。
評価方法 出席状況、担当した報告の内容、質疑応答の態度等を、総合的に評価する。
テキスト 事例問題は、適宜コピーを配布する。
参考文献とする概説書等については、講義の初回に間に合うように掲示する。
六法を必ず持参すること。

【そ の 他】特になし
その他