81157 ミドル演習
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榊原 秀訓 |
他の科目との関連 | 行政法総論 |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 住民参加制度と情報公開制度 |
講義内容 | 住民参加制度と情報公開制度について、制度改革・運用の状況、判例の展開、学説の議論状況を検討する。 1990年代以降、従来の住民参加制度に改革が加えられ、例えば、審議会制度については、その会議が公開され、審議会委員に公募制が導入されてきた。また、パブリック・コメント制度のような新しい住民参加制度が導入され、個別的な政策や市町村合併にかかわって住民投票条例も活発に利用され、常設型と称されるタイプの住民投票条例も制定されてきている。こういった住民参加制度の改革の動向は、国際的に進行したものであって、このような改革について検討を加えたい。情報公開制度も、情報公開法制定以来、各自治体において情報公開条例の制定や既存の条例の改正が行われるとともに、弁護士等を中心とする運動団体である市民オンブズマンをはじめとする多数の者から開示請求がなされ、非開示等の適法性を中心に、多数の情報公開審査会(榊原も豊橋市、多治見市、岐阜市の審査会委員)の答申や判例が登場してきている。さらに、情報公開法自体、独立行政法人や特殊法人を対象とする第二の情報公開法が制定され、民間法人でありながら、内容としては行政の仕事を行う指定法人等についても、情報公開の必要性が認識されてきている。このような立法上、判例上の展開を検討したい。 履修者には、事前にテーマを割り当てて、報告を行ってもらう。参加人数にもよるが、人数が多数であれば、幾つかの班をつくり、班ごとに報告を担当することにしたい。報告担当以外の他の参加者には活発な討論を期待している。 |
講義計画 | 前半は、住民参加制度をテーマにし、テキストの順序に沿って問題を検討していきたい。後半は、情報公開制度をテーマにする。現状や改革の動向については、自治体のホームページ等の検索を通した調査も行う。可能であれば、自治体の担当者等に対するヒアリングや合宿も行いたい。 |
評価方法 | 日常の取り組み(出席、報告、議論等)で評価する。 |
テキスト | 前半のテキストは、室井力編(榊原が編集委員)『住民参加のシステム改革』(日本評論社、2003年)。後半の情報公開制度に関するテキストは現時点では未定。 【そ の 他】積極的・意欲的に取り組んでくれることを期待している。 |
その他 |