南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
2〜4
担当者
岡田 泉
他の科目との関連
他学科履修
副題
講義内容  伝統的国際法の歴史的性格をふまえ、また人民の自決権、人権保障、戦争の違法化の3つを基軸とする現代国際法への転換という認識を基本的視点におきながら、今日の国際法の構造をできるだけ正確に把握しようとするのが、本講義の狙いである。本講義で取り扱う範囲は、主として、国際法の概念、国際法と国内法の関係、法源論、条約法、外交・領事関係、国家の基本的権利義務、紛争の平和的解決、安全保障、武力紛争法である。
 国際法の体系的学習は、以上の範囲だけでは完結しない。平和で安定した国際関係を創造し発展させるためのさまざまな国際協力について取り扱う「国際法各論」も受講していただきたい。両方を学ぶことによってはじめて国際法の全体像が明確に理解されることになるからである。
講義計画  おおむね教科書の構成順にしたがって述べていくが、部分的には順序を構成しなおして説明するところが出てくるであろう。また、教科書の説明と講義での説明だけでは、充分な理解に達しない場合がありうる。(それは必ずしも受講者個人の能力や受講姿勢によるとは限らない。)そのような場合、たとえば学説理論や事例の理解を補うには、参考になる文献資料を自分で読むといった、少しばかりの必要な努力をしていただきたい。さらに、講義中の適切な質問は、受講者の頭脳を活発化させ理解を促進することになるばかりか、講義担当者にとって励みでもあるので、ぜひ試みてほしい。
評価方法  春・秋学期の各定期試験の平均点を成績として評価する。春・秋学期いずれかに重点をおいて受験する態度は決して望ましくないので、注意すること。また、随時「小テスト」あるいは「レポート」を課し、その成果を成績評価に加味することがある。
テキスト 『国際法』(第4版)(有斐閣Sシリーズ)
その他開講時に指示する条約集、判例集。
その他