南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
伊藤 高義
他の科目との関連 債権法
他学科履修
副題
講義内容 (1)不法行為法は、自動車事故や医療事故による死傷、公害、名誉・プライバシー侵害など、他人の生命・身体・人格や財産権を侵害する行為に対する損害賠償責任についてのルールです。
 民法(民法典)の不法行為の規定は、第3編の中の709条から724条にすぎない。しかし、事故や侵害行為に対する被害者保護の重要性は、今日一層強く求められてきており、民法が定める不法行為による損害賠償の要件(故意・過失、因果関係など)や効果について、解釈論上も理論上も、多大の判例や学説が積み重ねられてきています。
(2)授業では、このような判例・学説の現在の到達点を基礎にして、民法が定める不法行為法の要件・効果について学びます。
(3)自動車事故の損害賠償や製造物責任などには、重要な特別法がありますが、授業では補足的にのみ触れます。
講義計画  下記教科書を用い、ほぼこの教科書の記述の順にそって進め、主としてレクチャーにより、事例(裁判例や設例)や設問を補って行います。随時、制度の趣旨や問題点について受講生に発問をし、理解の確認をしながら進めます。
評価方法  定期試験で評価するが、講義の理解度を確認する趣旨で、発問を行い、途中で小テストも行って、評価に加味することも検討します。
テキスト 加藤雅信〔著〕『事務管理・不当利得・不法行為』新民法体系V、有斐閣

【そ の 他】授業では六法を持参すること
その他