南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
4
担当者
副田 隆重
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 民法の重要論点・裁判所の研究—最近の重要判例および各人の関心を中心に—
講義内容  演習IIは卒業論文の執筆が単位付与の前提であることから、テーマについては、各人の関心あるテーマを取り上げるとともに、最近の裁判例の検討を織り交ぜていく。
 また、適宜、課題問題を事前にまたは当日に課して、各人に要点メモを作成させて上で、グループ討議をふまえ、各グループの意見解答を出し合い、相互に質疑応答をする機会を設ける。
講義計画  春学期は、就職活動等に多くの学生が忙殺されることが予想されるが、最近の裁判例の検討および課題問題に対するグループ討議を中心に進めていく。裁判例、課題問題ともに分野はとくに限定しない。以下は裁判例の例示である。
q先天的疾病に基づく歩行困難者が公道で犬に吠えられ転倒、負傷した場合と過失相殺
 ・横浜地判平成13.1.23 判時 1739-83
w不法行為の死亡被害者の遺族による相続放棄と扶養請求権侵害による損害賠償請求
 ・最判平成12.9.7 判時 1728-29
e交通事故の被害者の自殺
 ・最判平成5.9.5 判時 1477-42
r責任無能力者の火災発生行為と監督義務者の責任
 ・最判平成7.1.24 民集 49-1-25
t遺留分減殺請求権の代位行使
 ・最判昭和62.1.22 民集 41-1-17
y遺産分割方法としての代償分割を命ずる場合の当該相続人の資力
 ・最判平成12.9.7 家月 54-6-66
 秋学期は、各人の卒論の進捗状況にあわせて、中間的な報告を義務付け、全員で意見交換や質疑応答をおこない、完成に向けたサポートを中心に進める。
評価方法 卒業論文の評価、出席、講義中の発言や態度、報告、課題問題への解答等を総合評価
テキスト とくに用いない。
その他