南山大学

 
指定
選必
期間
通年
単位
年次
担当者
鳥巣 義文
講義題目 エイレナイオスの救済史神学とその現代への適用
開講キャンパス
講義内容  キリスト教神学の長い歴史を振り返ると、人類に対する神の救いの営みについて論じた神学者たちは数え切れないほどいる。本講義では、春学期に、そのような思想家の一人であり、紀元二世紀頃、ガリア地方を中心に活動したエイレナイオスの神学を検討する。救済史は、神の人類に対する救いの営みの歴史のことであるが、エイレナイオスはこのような歴史の洞察において優れている。彼はこの世界に起こるさまざまな救いの出来事を、父と子と聖霊の神と人類との親しい係わりとして解き明かす。この神学的洞察は、現代のわれわれにも豊かな示唆を与えてくれるに違いない。
 秋学期には、この最後の点について考察していく。
講義計画 1 オリエンテーション
2 リヨンのエイレナイオスについて
3 神の救いの営みについて
4 アナケファライオーシスについて
5 救いの理解の二例について
6 救済史的三位一体の神理解の再考について
7 まとめ
評価方法 出席、議論への参加、レポートなどにより総合的に評価する。
テキスト 鳥巣義文『エイレナイオスの救済史神学』(新世社、2002年)、ISBN4-88382-048-3、¥2000(税別)。
その他