92406 統語論概論
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選 |
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春学期 |
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2 |
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1・2 |
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斎藤 衛 |
講義題目 | |
開講キャンパス | |
講義内容 | 過去50年間の統語論の発展を概観する。特に、1960年代の標準理論(Aspects of the Theory of Syntax, 1965)、1980年代の統率・束縛理論(Lectures on Goverment and Binding 1981)、1990年代以降の極小主義理論(The Minimalist Program, 1995)について詳しく論じる。それぞれの理論の中心的課題と提案をふまえた上で、理論の深化が新たな、そしてより高度な課題を提示してきた過程をふりかえることによって、理論の発展とはどういうことであるのかを考察する。統語理論が、基本的には、英語の分析を基にして発展してきた経緯があるので、英語のデータを中心に扱う。 |
講義計画 | 受講者の背景知識を考慮しながら、以下のトピックからいくつかを選んで、講義形式で授業を行なう。 1.統語表示と文法原理−投射原理、束縛理論をめぐって 2.移動現象−表示としてのD構造とS構造 3.派生のメカニズムに関する原理−X'理論、Move-α 4.格理論と統率−空範疇原理の提示 5.第三の統語表示としてのLF−S構造/LFパラメター 6.「統率」の限界と極小主義理論への転回 7.格理論、束縛理論のLFへの移行 8.派生メカニズムの再構成−移動に関する制約の除去 |
評価方法 | レポート |
テキスト | プリントを配布する。 |
その他 |