南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
村杉 恵子
講義題目
開講キャンパス
講義内容  心理言語学の主要な柱である言語獲得、文(章)理解、産出のメカニズムを中心に、人間言語の諸特徴を文法理論と実証研究の両面から検討する。幼児のことばや、大人の言い間違え、文章理解にみられる普遍的特徴などについて、ビデオなどを用いて実際の観察データを検討し、言語理論の体系のもとで分析を行う。また、幼児の言語獲得研究において必要となる実験の方法、文(章)理解、産出のメカニズムを調べるための機器の使用法についても、デモンストレーションを交えて解説する。他の言語学の領域(統語理論、形態論、音声学、音韻論、社会言語学など)、脳科学との関わりにも言及し、心理言語学の言語研究における位置付けについても考察する。
講義計画 1 心理言語学って?
2 獲得から見る文法:Multiple Grammar Hypothesis
3 言語のモジュール性
4 第一言語獲得の諸問題1:一語文から電文体まで
5 第一言語獲得の諸問題2:移動の獲得
6 第一言語獲得の諸問題3:指示詞と代名詞に関する諸問題
7 第一言語獲得の諸問題4:語彙と意味の獲得
8 第二言語獲得の諸問題
9 理論と実証の結び付け方:実証研究の方法論
10 産出のメカニズム
11 理解のメカニズム
12 現代言語学理論と心理言語学
13 予備日
14 まとめ
評価方法 Take Home Exam (2回)と学期末レポート。レポートは、各学生の興味に応じ、心理言語学に関する研究題材を選び、(1)先行研究を調査し、(2)仮説をたて、(3)データを(採集)整理し、(4)理論の枠組みで分析し (5)論文としてまとめて提出。
テキスト 適宜指定/配付する。
その他