南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1
担当者
松永 隆
講義題目
開講キャンパス
講義内容  研究指導Iにおいて洗練された問題意識と、研究に関する基礎知識を基盤としながら、現実的な研究計画を立案できることを目標とする。そのためには、研究計画を発表し、それについてのディスカッションを行い、その結果を基に計画を再考するというサイクルを繰り返すことが適している。さらにこのプロセスの中に実践的な研究方法を教授する機会を組み入れ、現実的で具体的な研究計画が立案できるようにする。
講義計画  第二言語としての英語習得について、学習ストラテジー、コミュニケーション・ストラテジーが習得にどのような関わりを持つのかを中心的なテーマとする。認知的なアプローチ、社会文化的学習観に基づく第二言語習得理論を詳しく取り上げ、英語教員のスタイルと教育ストラテジー、学習者の言語学習ストラテジー、学習スタイル、習熟度がどのように関連しあっているのかについて研究をする。研究指導Iで学んだことを基本として、学習スタイル、学習ストラテジー、社会文化的学習理論についての知識を深め、実証的研究を行なうことが可能となる程度まで指導を行なう。第2言語としての英語を教える教員の自己教育能力向上、よりよい教育環境構築のためには何が求められるのかも研究する。授業改善を目指すためには英語教育研究で利用される研究法の代表的なものに精通している必要がある。また、研究テーマに応じた適切なデータ収集と分析方法も熟知していなければならないので、次のような項目を中心に講義を進める:
1) 学習スタイルとクラスルームにおける第2言語習得
2) クラスルームにおけるインターアクションの重要性
3) アクションリサーチの進め方
4) アクションログ、フィールド・ノート、学習日記などの内省的研究法
5) 質問紙法、インタービューなどを用いた分析・研究法
6) ケース・スタディによる研究法
評価方法 クラスでのディスカッション、プレゼンテーション、先行研究のレビューレポートを中心に総合的に評価する。
テキスト Hall, J.K., & Verplaetse, L.S. (2000). (Eds.). Second and foreign language learning through classroom interaction. Lawrence Erlbaum Associates.
Wallace, M.J. (1998). Action research for language teachers. Cambridge University Press.
Reid, J.M. (1998). (Ed.). Understanding learning styles in the second language classroom. Prentice Hall Regents.
その他