93108 アメリカ外交研究
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選 |
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春学期 |
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2 |
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1・2 |
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藤本 博 |
講義題目 | 現代世界におけるアメリカ外交の構造と特質 |
開講キャンパス | |
講義内容 | アメリカ合衆国は、「冷戦」の時代に、世界のリーダーとして社会主義世界に対抗して同盟関係を構築しながら自由主義的世界秩序形成に主導的な役割を果した。本講義では、「冷戦」の時代の中で「熱戦」として戦われた朝鮮戦争とヴェトナム戦争を事例として、「冷戦」期を中心に現代アメリカ外交の構造と特質を検討する。朝鮮とヴェトナムに介入した時に、アメリカがそれぞれの国の現状をどのように理解したかに着眼する。この二つの戦争がアメリカの「他者理解」にいかなる影響を与えたかにも注目し、多文化的世界における合衆国の役割と可能性について考察する。 |
講義計画 | 第二次世界大戦後のアメリカ外交に関して定評あるWater LaFeber, America, Russia, and the Cold War, 1945-2002(New York: McGraw-Hill, 2002)をテキストとし、本文献の精読を通して、現代世界におけるアメリカ外交の構造と特質を考えてみる。とくに朝鮮戦争とヴェトナム戦争に着眼するが、講義を進めるうえでは、「冷戦」期におけるアメリカ外交の変遷と広い文脈を考慮しながら考察する。具体的な講義計画は以下のとおり。 1.イントロダクション−「9.11」以後のアメリカ外交の展開と歴史的洞察の重要性 2.第二次世界大戦とアメリカ、1941-1945 3.「冷戦」の起源とアメリカ外交、1946-1948 4.NSC−68、1948-1950 5.朝鮮戦争とアメリカ外交の「軍事化」、1950-1953 6.アメリカ合衆国と朝鮮戦争の「記憶」、1950-1953 7.アイゼンハワー政権からケネディ政権へ、1958-1962 8.ケネディ・ジョンソン外交とヴェトナム戦争(1)、1960-1966 9.ケネディ・ジョンソン外交とヴェトナム戦争(2)、1960-1966 10.「デタント」の時代、1966-1976 11.「冷戦」の崩壊へ---レーガンと「新冷戦」の時代、1977-1989 12.「冷戦後」のアメリカ外交、1989- 参考文献等は、初回の講義時に指示する。 |
評価方法 | 講義における発表と学期末のレポート中心 |
テキスト | Water LaFeber, America, Russia, and the Cold War, 1945-2002(New York: McGraw-Hill, 2002) (南山大学内のAsano Books販売コーナーにて購入。履修予定者は、テキストを購入のうえ初回の講義に出席すること。) |
その他 |