南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
佐竹 謙一
講義題目
開講キャンパス
講義内容 スペイン文学を中世、黄金世紀、18・19世紀、そして現代と四つの時期に分け、それぞれのセクションから代表的な作品をいくつか選び、その社会的背景および作品の特徴(文体、言語、構造、テーマ、構成要素など)を分析する。時代によっては、文学研究といえども絵画とのかかわり、社会の実情、歴史や神話などにも着目する必要があり、よって文学的アプローチというよりはより広範囲な研究となる可能性もある。本講義ではこうした点について受講生と議論を交わしながら、特に黄金世紀の文学の特質について、またその後のラテンアメリカ文学における投影についても考察する。
講義計画  本講義では、時代を大きく四つにわけ、それぞれの時代における代表作をとりあげ、人々の人生観の変遷を考察する。

 1)中世の文学──ホルヘ・マンリーケ『父の死に捧げる詩』(邦訳なし)
 2)黄金世紀の文学──ピカレスク文学(ケベードを中心に)
 3)18世紀・新古典主義の文学──モラティンの劇世界(邦訳のない作品もあり)
 4)現代の文学──ロルカの劇世界(特に3大悲劇)

 授業形式としては、学部の授業形式とは異なり、こちらが一方的に講義するというかたちはとらない。また、授業中に逐一作品の訳読もしない。受講生が作品を読んできた上で、文学的アプローチの基本的な方法について説明し、そのあとで互いに議論を交わしながら作品の意義や社会的背景などに迫る。具体的な日程、読んでおく作品名、レポートの形式等については授業中に説明する。
評価方法 授業への貢献度およびレポートによる
テキスト 授業中に指示する
その他