南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
小林 寧子
講義題目 東南アジアのイスラーム法
開講キャンパス
講義内容 東南アジアにはイスラーム世界全体の2割のムスリムが居住しており、それぞれ国民国家の枠内で、イスラームに関する問題は個別の政治的展開を見せると同時に、多元主義への模索、「原理主義」等、イスラーム世界共通の問題も抱えている。このような問題の中心となるのは、現代社会におけるイスラーム法適用である。本講義では、東南アジアでイスラーム法はどのように成文化されたかという問題を考察する。成文化にいたるプロセス、また、成文化にあたって参照されたイスラーム法文献、また成文化された法の内容、さらにそれぞれの国法体系においていかなる位置を占めるのかを検討する。
講義計画 イスラーム法の成文化、イスラーム法と慣習、ムスリム婚姻法の国法化、イスラーム法裁判所(シャリーア法廷)、公的ファトワ(法的見解)、イスラーム法学思想等の問題を、特にインドネシアとマレーシアを比較して考える。
評価方法 授業出席およびレポート
テキスト Hooker, M. Barry
Indonesian Islam : Social Change through Contemporary Fatwa, University of Hawaii, 2003.
他英語・インドネシア語の文献を使用。
その他 ゼミ形式で行う。