93139 東南アジア文化研究
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選 |
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春学期 |
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2 |
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1・2 |
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森山 幹弘 |
講義題目 | インドネシア語とその文学の生成を考察する |
開講キャンパス | |
講義内容 | インドネシアには様々なエスニック・グループの言語(ジャワ語、スンダ語、バリ語など)が存在し、それぞれに文学を有しており、「インドネシア文学」の定義から始めなければならない。また、インドネシア語という言語の成立が政治的なものであったことを考えると、インドネシア語で書かれた文学自体の政治性ということも無視するわけにはいかない。この講義では、その元になっているマレー語について歴史的な考察を行い、次にどのような社会、政治的な背景の中でインドネシア語が誕生したのかを辿る。その上で、時代を追って変動する社会の中でどのような文学が書かれてきたのかを考察していく。 |
講義計画 | 英語もしくはインドネシア語の論文を教科書とし、隔週で担当者がレジメを作成し内容の理解を行なう。レジメ発表に基づいて全員がテキストの理解を深めたあと、教員が補足的な講義を行なう。その後で、全員で議論を行なう。 一方、論文を読まない週は、前回とりあげた時代から代表的な作品を取り上げて、全員で輪読する。テキストはムラユ語、様々なインドネシア語のものとなる。 学期の最後には自分の関心に照らして、特定の時代を選んだうえでテーマを決め、作品の解釈を取り入れたレポートを作成することとする。 |
評価方法 | 平常点とレポートで評価する。 |
テキスト | 宇戸清治・川口健一編「東南アジア文学への招待」段々社、2001年。 英語およびインドネシア語のテキストは授業中に配付する。 |
その他 | インドネシア語の高い読解力と、インドネシアについての一般的知識が要求される。 |