南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
1〜3
担当者
花井 敏
講義題目 統計物理学のマクロ経済への応用
開講キャンパス
講義内容 新古典派的マクロ分析の特徴は、代表的個人(家計や企業)の最適化行動をそのままマクロ系のビヘイビアと想定することである。しかし、ミクロの要素を単純に足し合わせてもマクロの正解は得られない。本講義では、こうした問題を抱えている新古典派的アプローチとは異なった「統計物理学的」マクロ分析を検討する。「統計物理学」ないし「統計力学」を応用したマクロ経済系の分析は、マクロ経済学に新しい地平をもたらしつつある。本講義では、こうした新しいマクロ経済への接近方法を学ぶ。
講義計画 1.基礎的な問題
2.ランダム・フライトの問題
3.ランジュバン方程式
4.平均値と現象論方程式
5.順位付け分布とランダムな分割
6.一般化した拡散の問題
7.単純マルコフ過程
評価方法 出席状況、討論、レポートなどを総合的に評価する。
テキスト Masanao Aoki, Modeling Aggregate Behavior and Fluctuations in Economics, Cambridge U.P., 2002.
その他