南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1
担当者
佐々木 陽子
他の科目との関連
履修対象学科 総合政策
副題
講義内容 外国語学習をするとき、言語=文法規制(発音、文法、語義)だと思いがちです。しかし、言語を使う目的は何かを改めて考えてみると、それが「コミュニケーションの道具」であることに気がつくでしょう。コミュニケーションは言語だけで行われるものではなく、例えばジェスチャー、姿勢、対話者間の距離、服装などの外面的な情報もその一部です。総合的なコミュニケーションのひとつの手段形態が言語なのです。この授業では、こうした考え方に立って、言語運用の基礎となる異文化間コミュニケーションの基礎を、シミュレーションやゲーミングを使いながら楽しみ体験しつつ、学習します。広告やテレビCMなど生の素材も使用します。
講義計画 次の内容を含めますが、こうした用語に拘るものではありません。
・文化の意味:文化、世界観、価値観、文化相対主義、共文化など。
・文化の差異:時間・空間認識、倫理、生死観、個人、集団主義、偏見、ステレオタイプ、法意識などによって生じる文化の差。
・コミュニケーションの意味:コミュニケーションを形成する認知機能、意味づけ、コード、コンテキストの役割、アイデンティティなど。
・言語コミュニケーション:知覚・思考・文化に内在する言語の役割。レトリック、メタファー、ユーモア、婉曲表現など。
・非言語コミュニケーション:非言語コミュニケーションの機能。パラランゲージ、キネシクス、プロクセミクス、ハプティクスなど。
・異文化と人間関係・社会関係:多様化するコミュニケーションの動向、環境と可能性。学習状況に応じて進度・内容の修正がありますが、できるだけ概観したいと思います。
評価方法 出席(授業への参加、レポート提出)が50%、筆記試験が50%。
テキスト 開講時に指定します。

【そ の 他】シミュレーションやゲーミングなどの体験的要素を取り入れながら学習します。基本的に日本語で行ないますが、補助的に媒介言語を用いる可能性があります。絵などの表現手段を用いることもあります。
その他