06351 生命と環境(生命倫理)
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1〜4 |
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高畑 祐人 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | |
講義内容 | 「命は何よりも大切だ」「命を弄ぶようなことをしてはいけない」、このことを一般論としては誰も否定しないだろう。しかし、今日ではそうした一般論では対処し切れない問題が生じて来ていることもまた否定できない。人工妊娠中絶・生殖医療・遺伝子医療(操作)・クローン技術・脳死と臓器移植・安楽死(尊厳死)、等々。こうした問題はたしかに関係者にとって待ったなしに具体的対応を迫るものであるが、だからこそまた、そうした対応を正当化するための理論的根拠への省察の営みも等閑にはできない。そうした営みを引き受けるのが生命倫理学という学問である。講義では、生命倫理学が誕生した背景から説き起こし、具体的問題を事例にしながら生命倫理学の主要な論点・概念(自己決定権・「パーソン」概念・生命の質「生きるに値する生命」・愚行権・功利主義・「ダブル・エフェクト」論[「殺すこと」と「死なせること」])について概説すると同時にそれらに内在する問題点を指摘し、生命と医療に関する問題を倫理的に考えるという視点の必要性を理解してもらう一助としたい。 |
講義計画 | 上記の目標のために以下の順序で講義を進めていく。 1.生命倫理学の誕生—その社会的・医学的背景— 2.人工妊娠中絶の正当化 3.安楽死(尊厳死) 4.臓器移植 5.生殖医療(代理出産) 6.インフォームド・コンセントまたは「患者—医師」関係 7.自己決定権と自己責任 これらの項目を講義の大枠としながら、その中で生命倫理学の基本概念を具体的に考えていく(必要な限りで伝統的な倫理学の基本概念にも言及する)。 |
評価方法 | 筆答試験またはレポート |
テキスト | 使用しないが、以下の文献をとくに下敷にしていることを明記しておく。岡本裕一郎『異議あり! 生命・環境倫理学』(ナカニシヤ出版)、今井・香川編『バイオエシックス入門』(東信堂)。講義の中でも適宜紹介していく。 |
その他 |