11116 総合政策プロジェクト研究I
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必 |
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通年 |
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4 |
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川 洋子 |
他の科目との関連 | 総合政策論III(政治構造と社会変動)を履修すること。 アジア国際関係論 地域文明論B(アジア)は履修が望ましい。 |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 社会の中の国家と政策 —東南アジア、とくにフィリピンを中心に— |
講義内容 | 途上国は様々な政治、経済、社会問題をかかえている。これらの問題の解決や緩和をはかるため、政府はNGOや国際機関と協力しながら政策形成や改革実施に取りくんでいる。そしてどんな国家政策もその社会の諸要求や諸アクターが政治の場を介して競合しあう政治過程の中で形成される。フィリピンは社会が強く、国家が弱いとされるが、近年は伝統勢力と市民社会勢力や大衆組織(NGO)の台頭が顕著にみられ、政策形成に寄与している。本プロジェクト研究Iでは学生は権威主義体制や民主体制など各政治体制と社会状況の下に、いかなる問題があるのか、改革的制度や政策が形成される政治過程、実施のガバナンス能力などに関して、事例研究を通して学ぶ。フィリピンだけでなくインドネシア、タイ、そのほかの東南アジアの国でもよい。 |
講義計画 | 1学生はグループで入門書と易しい英文文献を輪読し、レジメ作成、口頭報告の後、全員で質疑応答、討 論する。 2インターネットを使って政府省庁のデータ情報をとり、現地英字新聞やジャーナル記事を読み、論文デ ータをとる。ビデオを見て視覚的な実感を養う。 3夏期休暇中に簡単な文献をまとめ、報告を作成する。 4秋学期は各自次の報告を行い、ついで4年次卒論への準備として各自が暫定的に課題を決め、関連の文 献調べ過程をへて、学年末に小論文を提出する。 5インフォマントのインタビュー、シンポジウムや研究会への参加を奨励する。 |
評価方法 | 出席、報告、討論参加、勉学への取り組み態度、小論の内容など総合的に評価する |
テキスト | 英文資料 State-Society Dynamics. (Ateneo de Manila University Press, 2003) サブテキスト大野拓司・寺田勇文編『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001 D.ワーフェル『現代フィリピン社会の政治と社会』明石書店 D.スタインバーグ『フィリピンの歴史・文化・社会』明石書店 |
その他 |