南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
CAVALLAR Osvaldo
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 専制主義の説:プラトンから H.アレントまで (Theories of Tyranny from Plato to Hanna Arendt)
講義内容 古典ギリシャから現代に到るまで、権力や権威等の濫用はこの世の常の現象であろ。人類が民衆主義の時代に到ったのだと言っても、「専制主義」という現象は消え失せるものではないから、このテーマに就いて深刻に考察するのは必要であるかも知れない。本講義に於いて、西洋の政治思想家、法学者、歴史家と神学者がどう言う風に「僭主・暴君・専制君主等」の現象を理解し説明したのか。これを研究するのはこの講義の目標である。研究対象と成る主な思想家: プラトン、アリストテレス、タキトォス、トマス・アクイナス、バルトルス・デ・サッソフェッラト、バルドゥス・デ・ウバルドィス、マキャヴェッリ、モンテスキュー、トックビル、ウェーバ、E.フロム、F.ノイマンと H.アレント。
講義計画 1)僭主の心理: プラトン
2)僭主は不自然な現象: アリストテレス
3)政治の「食」: タキトォス
4)オッカム
5)暴君: マキャヴェッリ
6)君主と商人に対する恐怖:モンテスキュー
7)支配権の制限:J.ボデン
8)奴隷状態の快楽: トックビル
9)官僚の支配: ウェーバ
10)全体主義の起源: E.フロム、F.ノイマンと H.アレント
評価方法 出席・授業への積極的な参加・発表・小論文
テキスト 参考文献を配布する

【そ の 他】研究の進め方は、基本的な文献の紹介とその文献の購読から始める。参加者は関心のある思想家(又は関心のあろ時代)の、1)基本文献を解読し必要な知識を身に付けて自分の考えを持つ、2)参考文献を読んで、問題点を深めて、報告と討論する。講義の形より、共同研究の形で進む。英語の参考文献があるので、英語の解読力が必要である。同時にも、インターネットの根本的な知識(特に資料の検索)を前提にする。
その他