11345 地域文明論I(ヨーロッパ)
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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1〜3 |
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小池 英光 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 近代イギリスの社会と思想 ── 功利主義と時代背景 ── |
講義内容 | 18世紀末から始まった産業革命はイギリス社会を一変させた。これによってイギリスは空前の経済的発展期を迎えることになる。これまで支配層であった大土地所有者である貴族階級に対して新興の産業資本家階級が台頭し、政治の覇権を争うことになる。この産業資本家階級の思想基盤を準備したのが、功利主義である。功利主義は個人主義に立脚し、倫理の基礎を現世的幸福に求め、全体的富の増進を社会の目的とした。しかし、産業革命の高度成長は多くの歪みを生み出し、功利主義もそれに対応して思想的変容と深化を遂げる。グローバリゼーションが進行する現代社会の思想的根拠を問う上で功利主義は多くの示唆を与えてくれるであろう。 |
講義計画 | 1.序論:近代イギリス思想の特徴 2.産業革命期のイギリス社会 3.ジェレミイ・ベンサムと古典功利主義の形成(3回) 4.J.S.ミルと古典功利主義の修正(3回) 5.批判と応答 6.現代功利主義の展開(1)R.M.ヘアと指令主義 7.現代功利主義の展開(2)P.シンガーと生命倫理 8.総括と展望 |
評価方法 | 出席を重視する。途中で一度、中間テストを行なう。これと期末試験とによって最終評価を行なう。 |
テキスト | テキストは使用しない。必要に応じて資料を配布する。参考文献など必要なものについては、その都度指示する。 |
その他 |