南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜3
担当者
山田 望
他の科目との関連 宗教論 キリスト教概論
他学科履修
副題 ヨーロッパ・イスラーム世界における国家と宗教を巡るアポリア
講義内容  本講義の目的は、古代、中世、近世、近代そして現代に至る欧州ならびに中東世界において、国家と宗教とは如何なる関係にあり、どのような問題を孕んできたのか、歴史的に概観しつつ、両者間の根本的な問題を浮き彫りにすることである。とりわけ現代世界におけるキリスト教国家とイスラーム国家の緊張関係が、どのような歴史的経緯を経て発生してきたのか、そのメカニズムを探る。古代以来の国家と宗教の関係を辿ることで、政治と宗教を巡る古くて新しいアポリア(難問)に迫りたい。
講義計画 1) イントロダクション:国家と宗教を巡る諸問題
2) ヘレニズム世界における国家と宗教
3) 古代イスラエルとユダヤ教
4) 共和制ローマ・帝政前期のローマと宗教
5) キリスト教ローマ帝国の成立
6) 西ローマ帝国の崩壊と西方教会の発展
7) ビザンツ国家と東方教会
8) イスラーム国家の成立と十字軍
9) 封建諸国家とキリスト教の分裂
10) 植民地主義と宗教
11) 社会主義国家と宗教
12) 現代世界における国家と宗教
評価方法 レポート、定期試験、出席状況
テキスト 毎回の授業で資料を配布する。
その他