南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
荒木 義修
他の科目との関連
他学科履修
副題 現代日本政治の実証的分析
講義内容 戦後の日本政治を、国際政治経済環境、政治システムとその影響、自民党一党支配、官僚制度とその役割などの観点から概観する。さらに、1989年以降の選挙制度改革、政界再編、連立政権による支配、財政改革、福祉改革など一連の変化の原因と影響を吟味する。最後に、日本の政治現象・行動を説明する際に、普遍的説明が可能なのか、それとも固有の文化的説明が必要なのかを、外国の政治制度・現象との比較を通して考える。
講義計画  1993年の政界再編成以降の連立政治、有権者の投票行動などを具体的なデータをもとに分析し、戦後政治の大きな流れの中で、日本政治の将来を探る。また、最近、ロバート・パットナムが提起した「社会資本」という概念と、わが国の有権者の政治参加の問題を取り上げる予定である。時間があれば、アメリカでの同時多発テロの問題を、わが国の地下鉄サリン事件も含めながら、政治心理学的に分析し、わが国の防衛政策のあり方を考えてみたい。
I.政界再編と有権者の投票行動
1. 政界再編と日本人の投票行動(概説)
2. 政界再編の歩み(ビデオ上映)
3. なぜ無党派層は増大したのか
4. 政治的無関心の蔓延と投票率の低下
5. 無党派層の変質と98年参院選
II.経済危機と権威主義的パーソナリティ
6. 権威主義的パーソナリティとは何か
7. ニュー・テロリズム(オウム真理教・パナウェーブ研究所等)
8. 現代日本の景気後退と学生の政治意識
9. 家族間暴力、権威主義的パーソナリティ、宗教
III.政治参加と市民性
10. 中山間部の高投票率地域について
11. 市民性、社会資本とは何か
12. 三重県での実態調査結果
評価方法 筆記試験(持ち込み可)

 試験問題は、大きなテーマを出題するので、常時講義に出席していないと答案が書けなくなるので注意されたい。持ち込み可の試験なので、記憶するのではなく、理解することをこころがけていただきたい。
テキスト プリントを配布する。
その他