南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3〜4
担当者
田中 恭子
他の科目との関連 地域文明論A(アジア)、地域文明論B(アジア)
他学科履修
副題
講義内容  20世紀はアジア激動の時代であった。東アジア・東南アジアの両地域を中心に、20世紀とくに1940年代以降の域内外の政治変動および地域間関係・国際関係の変動をあとづけ、分析する。欧米列強の植民地支配から、戦争、独立、冷戦を経て、苦しみながら徐々に力をつけ、70〜80年代に至って経済繁栄を実現した。こうした変動の複雑な様相を整理し、その構造と要因を分析する。
講義計画  第2次世界大戦を境に、東アジア地域政治は大きく変貌した。戦後から現在まで、この地域の国際政治の変動は、中国の対外政策、対外関係の変動が重要要因となって展開している。本講義では、中国の対外関係を中心にすえて、東アジア地域政治の変動を分析する。
 第1回 戦後の東アジア世界
 第2回 中国の対外認識と世界戦略の変動
 第3回 地域政治のなかの中国──冷戦期、中ソ対立期、ポスト冷戦期
 第4回 中国とアメリカ
 第5回 中国と日本──政治関係と経済関係
 第6回 中国とソ連・ロシア
 第7回 中国とアジア社会主義圏──北朝鮮、インドシナ、モンゴル
 第8回 中国と東南アジア・ASEAN
 第9回 中国と台湾
 第10回 中国と香港
 第11回 中国と華僑華人
 第12回 アジア太平洋の国際秩序
評価方法
テキスト 岡部達味編『中国をめぐる国際環境』岩波書店、2001年。
その他 参考書田中恭子編『現代中国の構造変動8 国際関係』東京大学出版会、2000年。
田中明彦『日中関係1949−1990』東京大学出版会、1991年。
国分良成編『日本・アメリカ・中国──強調へのシナリオ』TBSブリタニカ、1997年。
岡部達味編『ポスト冷戦の東南アジア』日本国際問題研究所、1995年。
山本勲『中台関係史』藤原書店、1999年。
若林正丈『台湾──分裂国家と民主化』東京大学出版会、1992年。