南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
後 千代
他の科目との関連
他学科履修
副題 自分の住んでいる自治体財政を徹底分析
講義内容  納税者の払った税金はどのように集められ、一体どのように遣われているのでしょうか?私たちの生活にかかわる重大な問題でありながら、その内容を分析する機会はなかなかありません。皆さんが卒業し、一方で生産者として経済活動の一翼を担い貢献しながら、他方で、生活者として自分の住む地域で心豊かな生活を近隣者とともに営むためには、地方財政をどのような観察眼、分析眼で監視する必要があるでしょうか。また、公務員として働こうと思っている人にとって、住民のためにどのような活動が求められているのでしょうか。
 これらを考えるための地方財政分析ツールを学び、皆さんが住んでいる地域の財政資料を素材にして比較検討します。その中で皆さんがもし自治体の財政責任者ならどうすることが望ましいか、また自治体の施設の利用者ならばどうあって欲しいか考えてみましょう。
 以上のように、当講義の直接的な目的は地方財政の分析眼を養う事ですが、長期的には賢い生活者を輩出することです。
講義計画  各回の講義は以下のような内容で行う予定です。
 1.なぜ地方財政を問題にするのか(当講義の課題と目標)2.歳入の構造と現状はどうなっているか 3.歳出の構造と現状はどうなっているのか 4.決算の読み方(1) 5.決算の読み方(2) 6. 財政構造を比較するための指標を学ぶ 7. 財政構造を比較してみる 8. 経費構造を比較するための指標を学ぶ 9.経費構造を比較してみる 10. ケーススタディ−県レベル(三重県の事務事業評価) 11.ケーススタディ−政令指定都市(名古屋市の行政評価) 12.グループ比較分析結果
評価方法  授業の中で、自分の住む自治体の比較・分析をグループで行い、何度か提出してもらいます。したがって、そのレポートの内容を平常点(50点満点)として評価します。また、期末試験を50点満点とし、合計100点満点で評価します。
テキスト そのつど、資料を配布します。また、途中で参考文献などを指示して購入してもらう場合があります。

【そ の 他】 評価方法でも触れたように、講義ではグループでの作業や課題がありますから、出席が途切れがちであれば、平常点が望めませんから期末試験の受験資格がなくなります。気をつけて下さい。
その他