南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
田中 恭子
講義題目
開講キャンパス 瀬戸キャンパス サテライトキャンパス
講義内容  ヒトの国際移動は、近代世界の重要な特徴のひとつである。旧世界から新世界へ、人口稠密地域から人口希薄地域へ向かうヒトの流れは、数多くの多民族国家を生み出した。第二次世界大戦後、移民の流れは一時減少したが、近年、交通通信手段の発達と経済のグローバル化にともない、開発途上国から先進国へ向かうヒトの移動が急激に増加している。本講義では、移民を中心とする労働力の国際移動、紛争や災害から生じる難民の国際移動、それらが生み出すさまざまな問題およびその解決法を、政治学・経済学・社会学の視点から考察する。
講義計画 1.序論:「ヒトの国際移動」とは何か:出稼ぎ・移民・難民・亡命者
2.歴史的概観:
    近代世界における移民・難民
    第2次世界大戦後のヒトの国際移動の特徴
    グローバル化の進展にともなうヒトの国際移動の急増
3.政策問題としてのヒトの国際移動:
    ヒトの国際移動によって発生する社会問題・経済問題・政治問題
    各国にとっての政策問題・政策対応・その変遷
    国際機関にとっての政策問題・政策対応・その変遷
4.最適な政策の探求:
    ヒトの国際移動を抑制する短期的・長期的政策
    ヒトの国際移動を調整する短期的・長期的政策
    ヒトの国際移動を制度化する短期的・長期的政策
    ヒトの国際移動を自由化する短期的・長期的政策
5.結論:世界の平和・安定と人権の尊重をめざして
評価方法 レポート
テキスト なし
その他 問題ごとに参考書を指定する。