南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1
担当者
伊勢田 哲治
講義題目
開講キャンパス サテライトキャンパス
講義内容 情報倫理の最近の話題について、具体的な事例を題材に学ぶ。情報を扱うために倫理学上どのようなことを考えなければならないか、もし、その倫理上の規定を守らなかった場合には社会的にどのような問題が起きるかを学び、情報化社会で活躍するための倫理感を養成する。
講義計画 1 「高度情報化社会」とはどのような社会か
現代は「高度情報化社会」といわれるが、それは実際にはどのような社会のことを意味しているのかを考える。
2 「情報倫理学」と「コンピュータ倫理学」 
応用倫理学の最も新しい領域である「情報倫理学」を「コンピュータ倫理学」との比較を通じて検討する。
3 コンピュータ技術の特異性
コンピュータは、ある意味では奇妙な機械であるが、その特質について技術倫理の観点から考える。
4 情報倫理学のトピックス1 プライバシー
重要でありながらも明確な定義の存在しないプライバシーの現代的問題点を考察する。
5 情報倫理学のトピックス2 「有害情報」とその規制
インターネットなどで話題になる「有害情報」の法的な規制について考える。
6 情報倫理学のトピックス3 「知的財産」という考え方
ソフトウェアや音楽ファイルの「違法コピー」が問題になっているが、その本質的問題を考察する。
7 情報倫理学のトピックス4 医療情報と倫理
急速にIT化が進む医療界における新しい倫理問題について考える。
8 情報倫理学のトピックス5 「内部告発」と企業倫理
企業倫理の問題として取り上げられることの多い「内部告発」を情報倫理の観点から考察する。
9 情報技術と「速度」
現代フランスの思想家ヴィリリオの「速度」論を情報倫理学的に検討する。
10 情報化社会と民主主義
「電子投票」や「電子会議」などの技術と民主主義の将来について考察する。
11 新しい「電子社会」にむけて
既存の「倫理問題」の解決にとどまらない、将来の「情報化社会」のデザインについて考える
12 まとめ
評価方法 学期末の試験による。
テキスト 講義中に配布するプリントなど
その他