南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
中野 清
他の科目との関連
履修対象学科
副題 人を大切にするとはどういうことか
講義内容  本講義では「人間の尊厳」を哲学的に考察する。そのために、古代から現代に至るまでの世界の主要な哲学思想のなかに見出される人間理解、すなわち、人間存在のあり方や生と死の意味をめぐる様々な思想や観念を参考にしつつ、人間的生の諸相に注目して、人間の固有性や価値とは何か、あるいは人格的存在としてあるべき姿とは何かについて考察する。
講義計画  人間の尊厳のために人はなにをすべきか? なにをすることができるのか? この講義では受講者自身この問いに向き合って、自分の答えをさぐることをめざす。本年度はつぎの問題群から「人を大切にするとはどういうことか」をともに考えてゆく。
 1.「哲学する」ための方法。「ことば」について。
 2.「大切」ということばの意味をさぐる。
 3.「大切にする」ことのイメージをさぐる。
 4.さまざまな「大切なもの」に気づく。
 5.「ものの大切さ」はどこにあるか。
 6.「ひとの大切さ」はどこにあるか。
 7.大切なものをどう扱うのか。
 8.実体的価値と関係的価値の違いから見えるもの。
 9.思うことと行為することの違いから見えるもの。
 10.「なんのために」「だれのために」行為するのか。
 11.「大切にすること」と「愛すること」。
 12.人を大切にするとは何をすることか?
評価方法 毎週課すテーマ課題文の提出状況と中間試験の結果を参考にしながら、最終的には学期末の試験の内容によって評価する。
テキスト 担当者が適宜プリントを用意する。
その他