00535 政治・経済と人間の尊厳
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選必 |
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春学期 秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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櫻井 健吾 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 産業社会の倫理 |
講義内容 | 本講義では「人間の尊厳」を政治・経済の視点から考察する。そのために、人間の営みと深く関わっている政治や経済のあり方、また政治学や経済学などの社会科学的観点から見られる人間の問題に注目し、現代社会に生起している政治的、経済的現象のなかで「人間の尊厳」がどのように扱われているのかを見極め、これを維持・回復していくために、どのような方策と努力が必要かを検討する。 |
講義計画 | 1.キーワード:19世紀の労働者問題(社会問題)、キリスト教の対処、ケテラー。 2.18世紀後半のイギリスに始まった産業化(産業革命)は労働者の窮乏化という悲惨な状況をもたらした。この労働者問題(社会問題)を解決するため、近代ヨーロッパ諸国ではさまざまな努力がなされた。講義では、この問題に正面から取り組んだドイツのカトリック思想家ケテラー(1811−1877年)を取り上げる。ケテラーは、自由主義と社会主義との対決のなか、独自の理念と運動を展開し、それは現代の世界に大きな影響を与えている。 3.講義の目次(概要) 1.ケテラーと現代 2.労働者問題とは何か 3.自由主義の解決法 4.社会主義の解決法 5.キリスト教の解決法 6.人間の尊厳の歴史的成立 7.自由主義とキリスト教の自助論と労働観 |
評価方法 | 出席と筆記試験 |
テキスト | ケテラー『労働者問題とキリスト教』晃洋書房、2004年 |
その他 |