06171 南北アメリカとの出会い1
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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1〜4 |
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宮川 佳三 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 国際社会と人間の交わり |
講義内容 | 人間の歴史は人々の交わりの歴史であったと言える。様々な形の交わりがあった。「グローバリゼイション」は結局の所最も複雑な人間の交わりの状態である。それ故に「文化の多様性」であったり「多文化主義」が人類の共有財産であることが今日当り前のようにうたわれる。つまり異なった文化・宗教・民族・思想等に対してより寛容になることがいかに必要であるか、を明確に示している。そして人類としてこの地球共同体をいかにして平和で住むにふさわしい生活空間にしたらいいかを考えることを人々に強いている。 人々の、国の交わりは具体的にどのようにして始まったのか?その交わりはどのような結果─例えば、戦争─を、なにゆえに生みだすのか? 戦争のない社会・世界を造り出す努力はどのような形でなされたか? 世界の平和を人間の知恵は生み出すことが出来るのか? この講座は人々の違いを超えてより平和な生活空間を造り上げようと、いかに人々は努めてきたかを考えるためのものである。 |
講義計画 | 講義内容は間口が広すぎる印象を与えるが、出来るだけ身近な具体的な事柄を取り上げて、この問題にアプローチしていきたい。 平和への人間の努力を検証するために、国と国の関係を中心にして、思想的・哲学的・宗教的に考えたい。戦争のない世界を実現しようとした努力が何を生みだしたか、何が人々の、民族の、国家の平和的な存在・生存を妨げているのか、等について語りたい。 具体的には、ヨーロッパでの戦争、旧世界と新世界、西半球に於けるヨーロッパ文明と先住民族の文明、「移民の国」アメリカ合衆国に於ける人種問題、人類・民族をめぐる国家間の対立、日米関係等を取り上げ、国際社会と人々の交わりの困難さ、しかしその必要性を考えたい。 「新しい戦争」と言われている対テロ軍事行動は「文明の衝突」という新しい対立を生みだし、平和への構想にいかなる影響を与えるのだろうか、を考える機会をも持ちたい。そしてこのような状況の国際社会における日本のゆくえを考えたい。 |
評価方法 | レポートorブック・リヴュー一点、小テスト、定期試験を参考にして評価する。 |
テキスト | 印刷物を用意する。 【参考図書】エマニエル・カント『永遠平和のために』(岩波文庫) 猪口邦子『戦争と平和』(東大出版会) 大芝 亮『国際組織の政治経済』(有斐閣) 明石 康『国際連合』(岩波新書) 蓮實重彦・山内昌之編『文明の衝突か、共存か』(東大出版会) 佐伯啓思『人間は進歩してきたのか』(PHP新書) 佐伯啓思『20世紀とは何だったのか』(PHP新書) ジャン・ボードリヤール『暴力とグローバリゼーション』(NTT出版) フランク・パヴロフ『茶色の朝』(大月書店) |
その他 |