南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
阪本 俊生     
他の科目との関連
履修対象学科
副題 プライバシーの人間学
講義内容  社会学、文化人類学、心理学、法学など幅広い分野の議論を踏まえて、プライバシー意識を紹介する。また、プライバシーを近代の個人主義社会に特有の社会現象としてとらえ、われわれの社会でいかなる意味を持っているかについて考察する。特に、自己形成やコミュニケーションのあり方という観点からプライバシーを取り上げる。そして、この立場から、さまざまな個人情報が蓄積され、管理されつつある現在社会における人々の意識の変化を考察する。
講義計画  プライバシーに関する基礎知識を紹介した後、プライバシー意識を近代の個人主義社会に特有の社会現象としてとらえつつ、私たちの社会において、それがいかなる意味を持っているのかについて話します。

具体的には、以下のような内容についてふれていきます。
・プライバシーの実際の諸問題:プライバシーに関するこれまでの訴訟を通じて、人びとがプライバシー侵害だと考えてきた諸問題を明らかにする。
・マスメディアとプライバシー:マスメディアによるプライバシー侵害と報道の自由。
・プライバシー概念をめぐる混乱と諸定義。
・文化の違いとプライバシー意識。
・神話、伝承に見られるタブーとプライバシー。
・近代社会のコミュニケーション・システムとプライバシー意識。
・コミュニケーション・システムという観点からみた場合の個人情報管理の意味。
評価方法 学期末の筆記試験および出席
テキスト 阪本俊生『プライヴァシーのドラマトゥルギー』世界思想社

【そ の 他】参考文献として、大村・宮原編『臨床社会学を学ぶ人のために』世界思想社
その他