南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
星 揚一郎
他の科目との関連
履修対象学科
副題 こころと自由
講義内容 世の中なんだか窮屈です。思うようにならないことも多いです。ぼくたちは本当に自由なのでしょうか。癒されるべき心とはいったい何ものでしょうか。気に入った哲学があれば、みなさん自身でさらに考えが深められるように、哲学史上の新旧の思想を見近な話題に織り交ぜながら紹介していきます。断じてお説教の時間ではありませんし、特定の価値観を押し付けるわけでもありません。いっしょに考えてみましょう。
講義計画 1.ドラえもんに心はあるか?(イントロダクション)
2.「我思う、ゆえに我在り」…考えるわたし(デカルト)
3.「ほんとうの自分探し」が辛いのは?(ナラティブ・アプローチ)
4.「他人の痛み」は分からない?(ヴィトゲンシュタイン)
5.痛みを感じる主観とは?(クオリアの問題)
6.コンピュータの心(フレーム問題とコネクショニズム)
7.脳と心(スーパーヴィニエンス)
8.言葉が劈かれるとき…心・身体・言葉(竹内敏晴)
9.遺伝子と環境が決まれば行動は決まるのか?(決定論)
10.魂の不死について(プラトン)
11.「自由の因果性」って?(カント)
12.人間は自由の刑に処せられている(サルトル)
13.「空間化された時間」批判(ベルクソン)
14.エントロピー減少系と生命(理論物理学者・渡辺慧)
15.生命とは自由を追求するもの(まとめ)
評価方法 出席と(授業時のレポートを含む)授業への参加度(50%)、期末のレポート(50%)を総合的に評価します。期末のレポートのテーマは、授業の主旨をふまえて、問題を自ら立てて決めてください。その際、大学生にふさわしい議論ができ、レポートが書けるように指導します(与えられた課題をこなすのはコドモのやること。哲学ではオトナの試験をします。)
テキスト 未定。参考文献などは適宜紹介します。

【そ の 他】毎回、授業に参加して自由に発言してください(もちろん、節度をもって)。「講義計画」は一応の目安です。最低限、これだけのことはお話します。そのほか、何か議論したいことがあれば、おっしゃってください。哲学のふるさと・ヨーロッパの最近の様子も授業内容に応じてお話しします。有意義な授業にしましょう。
その他