07107 哲学B2
|
選 |
|
秋学期 |
|
2 |
|
1〜4 |
|
星 揚一郎 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 正義と道徳 |
講義内容 | こう就職難が続くと、卒業後の方向がなかなか見えてきません。資格をとったって、首尾よく一流企業に入ったって…。人生は果たして無意味でしょうか。若いみなさんから元気が引き出せれば成功です。気に入った哲学があれば、みなさん自身でさらに考えが深められるように、哲学史上の新旧の思想を見近な話題に織り交ぜながら紹介していきます。いっしょに考えてみましょう。断じてお説教の時間ではありませんし、特定の価値観を押し付けることもありません。 |
講義計画 | 1.客観的な正義はそもそもあるか?(イントロダクション) 2.「正戦の否定」(ダグラス・ラミス)と「平和のリアリズム」(藤原帰一) 3.ただ生きるのではなく、よく生きる(ソクラテス) 4.徳は教えることができない…正義の根拠としてのイデア(プラトン) 5.イデアなどない!…配分的正義と矯正的正義(アリストテレス) 6.道徳と運(親鸞・悪人正機説) 7.神と〈人生の不合理さ〉(旧約聖書 ヨブ記) 8.運に左右されない善意志こそ!人格の尊厳(カント) 9.人間よりもサルのほうが大事?…功利主義(ピーター・シンガー) 10.「神は死んだ」(ニーチェ1) 11.強いものが勝つのが正義?(ゴルギアスvsソクラテス) 12.「運命愛」は究極の道徳の根拠?(ニーチェ2) 13.思いやりは道徳の根拠になるか(黄金律) 14.フェアな決定とは?…無知のベール(ロールズ) 15.哲学とはいったい何なのか?生きることとは哲学すること(まとめ) |
評価方法 | 出席と(授業時のレポートを含む)授業への参加度(50%)、期末のレポート(50%)を総合的に評価します。期末のレポートのテーマは、授業の主旨をふまえて、問題を自ら立てて決めてください。その際、大学生にふさわしい議論ができ、レポートが書けるように指導します(与えられた課題をこなすのはコドモのやること。哲学ではオトナの試験をします)。 |
テキスト | 未定。参考文献などは適宜紹介します。 【そ の 他】毎回、授業に参加して自由に発言してください(もちろん、節度をもって)。「講義計画」は一応の目安です。最低限、これだけのことはお話します。そのほか、何か議論したいことがあれば、おっしゃってください。哲学のふるさと・ヨーロッパの最近の様子も授業内容に応じてお話しします。有意義な授業にしましょう。 |
その他 |