南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
森下 伸也
他の科目との関連
履修対象学科
副題 逆説思考の社会学
講義内容  この授業の目的は現代社会の構造や社会変動のメカニズムを社会学的に分析することにある。特に「規範」および「制度化」というふたつの社会学的概念を中心に、社会規範の定着化プロセスとその関連促進要因、また規範が制度化されることによる社会的影響等について焦点を絞り考察する。我々の社会生活を無意識的かつ強制的に枠組化するエージェントは何か、なぜ一般的にルール化された「望ましさ」からの逸脱が困難なのか、そして社会規範は我々の価値意識形成や行動をどのように拘束するのかについて考える。
講義計画  社会学の真骨頂は鋭くスイングする逆説思考の快感にある。逆説思考の意義を論じたあと、理論社会学の概念や学説に素材を得ながら、逆説思考のテクニックを種々伝授し、それを日常生活に生かす知恵を説きあかす。
0.社会学とは何か
1.社会決定論とは?
2.逆説思考の意義
3.予言の自己成就
4.ミクロ−マクロ問題
5.潜在的機能の概念
6.逆説としての近代
評価方法 筆記試験を学年末に行い、その得点によって成績を評価する。
テキスト 森下・宮本・君塚『パラドックスの社会学』(新曜社)
その他