南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
林 尚志
他の科目との関連
履修対象学科
副題 経済学を使って考える
講義内容  この講義では、経済学の基本的な考え方を学びながら経済に関する様々な問題を取り上げる。たとえば、「コンパ代やバイト代など、モノやサービスの値段は、一体どのように決まるのか?」、「就職戦線は厳しいと言われるが、なぜ日本経済は不況に陥ったのか?」、「中国経済の台頭が注目されているが、これから日本経済は空洞化してしまうのか?」等々。
 これらをともに考えながら、(1)経済学は暮らしの重要な側面である“経済”をどのようにとらえているのか、(2)経済学は、社会のかかえる課題に対して、どのような解決の糸口を与えてくれるのか、といった点について理解を深めていこう。
講義計画 <春学期>
第I部 はじめに:経済とは何か?
  * 「経済学」は経済をどのようにとらえてきたのか?
  * ミクロ、マクロという2つの視点とは?
第II部 ミクロの視点:価格メカニズムとその役わり
  * モノの値段が決まるしくみは?
  * 価格メカニズムはなぜすばらしい? また、その問題点は?
    (例:コメの輸入自由化を進めることの功罪は?)

<秋学期>
第III部 マクロの視点:経済全体のとらえ方
  * 経済全体は、どうとらえられるのか?
  * この方法を用いて、日本経済全体の流れを確認すると?
第IV部 日本経済の発展と今後の課題
  * 量的変化:経済成長のトレンドと平成不況
  * 質的変化:産業構造の高度化と産業空洞化の懸念
    (例:アジアへの生産移転が進む中、アジア経済との共生のあり方は?)
  * 今後の課題:バブルの崩壊と経済再生に向けての取り組み
評価方法 定期試験、および随時行われる予定の小テストに基づいて評価を行う。
テキスト テキストは定めないが、以下を主な参考文献として用いる予定。
(1)伊藤元重著『入門 経済学(第2版)』(日本評論社)2001年。
(2)北坂真一著『現代日本経済入門』(東洋経済新報社)2001年。
その他