南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
阿部 理
他の科目との関連
履修対象学科
副題 宇宙空間に人間が居住するためには?
講義内容  1970年代にNASAによって、将来の人口増加対策として宇宙空間にいわゆるスペースコロニーを構築し、そこで人間が居住する計画が検討された。その後、宇宙の軍事利用、予算縮小、地球環境問題の顕在化等の理由によって、この計画は実行段階に移行することはなかった。また、1980年代には、アメリカの石油富豪によって、閉鎖空間における人類の居住可能性を試みる大規模な実験が行われたが、失敗に終わった。これらの計画を紹介しながら、人類が宇宙に住むためには何が必要かを段階的に検討していく。また、宇宙船地球号という言葉で代表されるように、現在我々もまた、宇宙空間にある閉鎖系システムに居住していると言える。従って、我々の地球環境を考える上で、宇宙に人が住むためにはどうすれば良いか、というもう一つの視点で考えてみることも無意味ではなかろう。
講義計画 宇宙で人が生活するための

・場所
・必要な物質とその循環
・空気(温室効果ガスとオゾン)
・水循環
・生態系維持
・社会構造

等について説明していく。また、これらを通じて現在の地球環境がどのように成立しているかを学んでいく。
評価方法 評価は、最低二回以上のレポートによって判断する。
テキスト 使用しない。参考図書は適宜紹介する。
その他