南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2
担当者
服部 裕幸
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 哲学的に考えよう
講義内容  本学科生は、3、4年次に演習(ゼミ)を履修し、4年次には研究プロジェクト論文(いわゆる卒業論文)を作成しなければならない。2年次の基礎演習は、そのための準備講座。各担当教員がそれぞれの専門領域で開講するゼミ形式の授業で、1年次の基礎演習で学んだ学習技術を応用し、ある特定の学問領域における問題の発見方法、効果的な発表、議論の仕方、論文(レポート)の書き方などを学ぶ。
講義計画  哲学の勉強の仕方にはいろいろなものが考えられます。哲学史を学ぶこと、著名な哲学者の著作を一つ熟読すること、哲学の問題といわれるものを、いろいろな哲学者の見解を参考にしつつ自分なりに考えること、などなどです。この演習では、二番目と三番目の中間を行くような仕方で、物事を哲学的に考える訓練をすることを目指します。
 具体的には、テキストとして沢田允茂著『言語と人間』を使用し、これを輪読し、そこから議論の材料を見つけて、皆で議論していきたい。最初の時間に分担を決めるので、あらかじめテキストを購入しておくこと。次の回から、レポーター(2〜3名)が各自、担当部分を熟読し、その要旨を報告し、報告内容に関して全員で議論するというやり方で演習をしていきたい。レポーターにはレジュメを作成することのみならず、議論の話題を提供することも要求されます。また、座長(司会者)も学生諸君の中から選びます。

 学期の途中で小レポートを何回か書いてもらうつもりであり、授業の中でのサンプルの添削を通じて、論文の書き方も指導する予定です。

 人数が多い場合にはグループにわけて、レポーターはグループから出すという形式にすることもありえます。
評価方法  出席状況、授業態度、課題発表・討論、レポート、試験等を総合的に判断して評価する。(4回以上欠席するとS(欠席過多)の評価となります。)
テキスト  沢田允茂『言語と人間』講談社学術文庫
その他