南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
小林 傳司
他の科目との関連
他学科履修
副題 現代科学技術と社会意識
講義内容 現代科学技術は我々の生活に多大な利便性をもたらしてきた。しかし同時に、様々なリスクをもたらし始めている。また、現代科学は単に利便性を提供するだけでなく、現代先進国の運営に大きな影響を与えるとともに、意思決定にも不可欠な存在になっている。その結果、公害問題、薬害、原子力発電諸問題、食品の安全性など、社会的な対立や紛争を生み出してもいる。20世紀後半に出現してきた科学技術(テクノサイエンス)が社会に与えた影響、人々の意識の変容について考えたい。
講義計画 1、現代科学技術の成立
2、公害事件1(水俣病)
3、公害事件2(イタイイタイ病)
4、原子力発電問題1(法と科学技術の事例として)
5、原子力発電問題2(合意形成は可能か)
6、1970年代とは何であったか1(社会意識の変容)
7、1970年代とは何であったか2(トランス・サイエンスの出現)
8、遺伝子操作技術の衝撃1(生命倫理的視点から)
9、遺伝子操作技術の衝撃2(食品の問題)
10、BSE事件
11、素人は無知か
12、社会の中の科学技術
13、まとめ(科学技術のシビリアンコントロール)
評価方法 筆答による定期試験を中心にするが、講義中に適宜、小アンケートを行い、それも評価に加味する。
テキスト 小林傳司『誰が科学技術について考えるのか』名古屋大学出版会
その他