南山大学

 
指定
期間
夏期前半
単位
年次
2〜4
担当者
杉本 星子
他の科目との関連
他学科履修
副題 グローバル化のなかの南アジア
講義内容  南アジア地域は、冷戦後の国際関係の変化やグローバルな経済変動のもとで大きく変貌しようとしている。講義では、カースト問題やヒンドゥー教とイスラム教のコミュナルな対立など南アジア社会のかかえる諸問題について、文献や映像をとおして理解し、さらに新聞・雑誌の記事や政治団体のホームページなどから得られる最新情報を分析することによって、今日の南アジア地域に関する洞察を深める。
講義計画  講義は以下のような構成をとる。各テーマについて約3回の講義を予定している。
第一部 南アジア地域概説
 南アジア地域の生態環境と東西交易史における位置づけを把握した後、映画『ガンジー』を題材に、インド・パキスタン分離と、その後のグローバル・ポリティクスの展開における南アジア諸国間の関係の枠組みについて理解する。
第二部 南アジアの宗教問題
 映画『ボンベイ』を題材に、アヨーディア問題、ヒンドゥー至上主義の擡頭、キリスト教徒襲撃事件などについて考察する。
第三部 テロリズムと暴力
 映画『ディル・セ』を題材に、テロリズムやスリランカ問題など、南アジアにおけるさまざまな形の暴力の発生について議論する。
第四部 グローバル化と海外在住インド人
 映画『ベッカムに恋して』を題材に、グローバル化の進行に伴う海外在住インド人の増加と世界各地のインド移民間の新たなネットワークの再編成について考える。
まとめ
評価方法 レポート、定期試験などによるが、出欠席も重視する。
テキスト 講義中に指示する。

【そ の 他】OHP、ビデオなど、視覚教材を用いて講義をおこなう。
その他