南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
中野 智章
他の科目との関連
他学科履修
副題 文化の考古学:エジプトの神々がギリシア・ローマ社会に及ぼした影響
講義内容  多神教で知られる古代エジプトの神々は、ヨーロッパ文明の先駆けとなるギリシア、ローマ社会にどのような影響を及ぼしたのか。神殿建築や神像表現等、宗教関連の遺跡や遺物が示す文化の世界観や宗教観を、ヒエログリフなどの文字資料や神話も採り入れながら、考古学的視点より解明したい。講義では、デジタルカメラ映像やビデオ、DVDなど視聴覚教材も用いて、受講者の理解を助けるよう配慮する。
講義計画 1.イントロダクション
2.エジプト(1)神々の登場:土器に見る最古の神像表現
3.エジプト(2)象形文字の世界:文盲率90%以上の世界
4.エジプト(3)画一的な美術:静的表現の意味
5.エジプト(4)壮大な神殿建築:創世神話の再現
6.エジプト(5)神話と現実:文明の形成を探る
7.エジプト(6)王と庶民:遺物が示す信仰形態の違い
8.ギリシア(1)神話の背景:陶器が語る古代文明の記憶
9.ギリシア(2)神城から神殿へ:民主政治の象徴
10.ギリシア(3)東西文化の融合:アレクサンドロスの登場
11.ローマ(1)地方都市から帝国へ:ギリシア文化への憧れ
12.ローマ(2)噴火で滅びた町ポンペイ:繁栄の背景にあった宗教観とは
13.ローマ(3)キリスト教の誕生:古代宗教の導入
以上の項目に沿って講義を進める予定である。
評価方法  平常点と筆記試験の双方で評価する。初回に授業の進め方や評価方法等についてオリエンテーションを行うので、受講生は必ず出席のこと。
テキスト  取り扱う地域や時代は多岐にわたるので、適宜参考文献を紹介し、プリントを配布する。
その他